2月生れ
佐々木吉郷調教師(1日) |
林隆之厩務員(1日) |
森下淳平厩務員(1日) |
小宮山剛史厩務員(2日) |
山崎尋美調教師(3日) |
杉村雅央厩務員(4日) |
関本慎吾厩務員(5日) |
川口亘厩務員(6日) |
大重武志厩務員(9日) |
上玉利満弘厩務員(9日) |
深野塁騎手(10日) |
井口春義厩務員(10日) |
高橋敏男調教師(12日) |
高月賢一調教師(13日) |
佐藤茂敏厩務員(14日) |
鈴木敏一調教師(15日) |
白木和也厩務員(15日) |
武田吉春厩務員(15日) |
江戸健厩務員(19日) |
村田順一厩務員(19日) |
安池保調教師(20日) |
川村大次郎厩務員(20日) |
池田孝調教師(21日) |
清水孝厩務員(21日) |
内田勝義調教師(23日) |
佐藤健二調教師(23日) |
八木正雄調教師(23日) |
内田竹彦騎手(23日) |
暮部清志厩務員(25日) |
佐々木正三郎厩務員(25日) |
朝日向富美夫厩務員(26日) |
佐藤敏明厩務員(27日) |
米田隆之厩務員(27日) |
畠中久幸厩務員(28日) |
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八木 正雄 調教師
〜キヨフジとの出会い、そして日本最高齢記録更新へ〜
<86歳・日本最高齢調教師>
日本最高齢調教師の記録を更新中の八木正雄調教師。86歳の誕生日を目前に今日も厩舎の修繕に余念がない。まさに現役バリバリである。朝は4時に起床、30分もしないうちに馬場に出ている。「馬を見ればすぐ分かる。一番大事なのは『歩様』、出足の一歩が大切。歩き出したら分からなくなるからね」話を伺う最中も馬から目が離れる事は無い。
神奈川県津久井郡川尻で三兄弟の末っ子として生まれた。生まれた時から傍らに馬がいたが「馬に夢中」だったのは兄弟の中でただ一人。馬以外の職業は考えたことすらないと言う。昭和11年から騎手となり途中満州事変と第二次世界大戦とで徴兵されたが敗戦後は復興競馬で活躍した。当時は調教師と騎手とは兼業で60頭の管理馬と厩務員を30人以上を雇っていたという。騎手として全国を歩いた。京都長岡まで乗りにいった思い出もある。
<キヨフジとの出会い>
地方競馬出身で初のクラシック馬である第12回オークス馬「キヨフジ」。本馬の主戦兼管理は八木正雄調教師である。キヨフジは当時購入された抽選馬の一頭で、価格は23万1千円、18頭中二番目に高かったそうだ。「抽選馬ということで神奈川県から2名、馬主会から3名と同行して北海道の牧場を方々歩いたよ。いい馬もいたけど予算があるから県の人から『それは高いから駄目』と言われればそれ以上は何も言えなかった。キヨフジを選んだのは血統、クモハタにリガーユートピアね。浦河の浜田さんでもって見て決めた。でもこれほどに走るとは思わなかったよ」(八木師談)「ちょっと気難しいところもあったね」確かに写真を見ると白目勝ちの強い性格がうかがえる。「でも丈夫だった。何の心配もしたことがなかった。バリアがね、苦手だったけどね」
当時はまだ発走のゲートが無く、長いゴムと数本の帯状の網(バリア)を係りの人が持ち「よーいどん!」でそのゴムを手放した瞬間に馬が走り出した。「桜花賞で大敗したのはそのせい。始めはポンと出たのにカンパイになってもう一度やり直し。そうしたら出負けしてしまった」「(鞍上の)遠藤誠一騎手にも(キヨフジが)バリア下手だと伝えてあったのになあ。だからオークスではアベショウ(阿部正太郎騎手)に替わったんだよ」鼻を切ったらぶっちぎり。2着に大差をつけて勝つスピード馬だった。
<元気の秘密>
キヨフジは中央に移籍したり川崎に戻ったりしながら明け7歳まで戦った。オークス後は第2回川崎記念も勝っている(1952年)。その後青森県七戸の牧場で繁殖入りしたが繁殖牝馬としては大成しなかったようだ。「2頭出したけど駄目だったね。一頭は当時人気のプリメロと配合したけど中央に入れてすぐ川崎に移ってきたけど走らなかった」
キヨフジは生涯現役競走馬として全うしたタイプの名牝だろう。当時の斤量を見れば最高で61kgも背負っているレースもある。
「体重が45kgしかなかったから鉛を入れて大変だったよ。みんなは減量に苦労していたけどそういうこともなかった。無理は全くしていないよ」アルコールも飲まないという八木正雄師。これまでの馬人生、とても楽しかったと話す。「今でもね、若い者に色々世話を焼いちゃうんだよ。見てたら黙っていられないからね」今ではエンプレス杯と呼称変更されてしまったが「キヨフジ記念」と呼ばれていた頃は騎乗の騎手にステッキを提供した話は有名であろう。趣味は鉄砲。生まれ育った相模湖付近の山に自ら運転して鹿狩に出かける。2月中旬でシーズンが終了したばかり。その関連でプライベートでは銃砲安全協会の重鎮としての役割も担っているそうだ。公私ともども現役まっしぐらである。
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