「厩舎の人間全員が何をしなきゃいけないかが判ってた。ここで勝たないとダービーのチャンスを逃すってことを皆んな知ってたからね。それこそ厩舎一丸となったことが結果につながったね」
八木仁調教師は静かに語りだした。「だから忍(酒井忍騎手)には何にも言わなかった。彼本人も騎手仲間から川崎競馬場2000mレースの難しさや3角のポケットで包まれて出られないことも承知していたしね」。酒井騎手にとって初めて騎乗する川崎2000だった。
当日のキングセイバーの馬体重は前走からマイナス9キロの488キロ。「ギリギリの仕上げだったね。馬自体も厩舎全体の雰囲気を察していた。馬自身が自ら絞ったところもあるだろうね」「(酒井忍騎手も)自厩舎馬での大一番だけにプレッシャーもあっただろう。皆んなが今日までやってきた事を分かってるし自分がやらなくてはいけないことも充分理解していただろう。」人馬一体で臨んだ抜かりのない過程を何度も噛みしめながら師の話は続く。 |
性齢 |
●牡3 |
毛色 |
●青鹿毛 |
生月日 |
●5月11日 |
父 |
●キンググローリアス |
母 |
●エレガントタイクーン |
馬主 |
●木曽敏彦 |
調教師 |
●八木仁 |
騎手 |
●酒井忍 |
厩務員 |
●大重武志 |
生産者 |
●宇南山牧場 |
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