安池保調教師ほか５騎手が引退 ２００３年５月号

★月刊川崎競馬倶楽部５月号では４騎手が引退とありましたが、世安智也騎手もまた 　　　　　　５月末日をもって引退することになりました。 　 　４月30日付で飯塚直仁騎手が、５月９日付では水久保敏美騎手が騎手免許を返上し、厩務員に転向することになった。また、５月3１日付では田山信則騎手、戸川理彩騎手、世安智也騎手が引退する。 飯塚直仁騎手 水久保敏美騎手 戸川理彩騎手 田山信則騎手 世安智也騎手 　　同日付では安池保調教師が体調不良により引退、厩舎は解散する。安池保調教師は昭和５年生まれの７３歳。県立静岡商業学校を卒業して銀行員になるか好きだった馬の世界に入るか迷って１８歳でこの道へ。三島競馬の勝又専次郎厩舎に入門した。騎手時代は常に減量との闘いに苦しんだが、調教師となってからは特にアラブで多くの活躍馬を輩出した。その中でも思い出深いのはランドアポロ。非凡なスピードを持ち合わせていたが、同世代にトチノミネフジという怪物アラブがいた不運に泣いた。サラブレッドではガンガディーン、そして忘れられないと言うのがマリンボーイ。「全日本３歳優駿（当時）では一本かぶりの人気の大本命だったが、レース中に転倒して競走中止の憂き目にあった」という。長女の成実さんが騎手から今は調教師となり安池イズムを引き継いでいる。「身体が思うようにならなくなったから仕方ないが、やはりさみしいね。それでも娘が同じ道を進んでくれたこと。これでひと安心だと思っている」。