15戦10勝。3歳秋(現2歳)にデビューしわずか1年半という短い競走生活の中にクラシック三冠をはじめ、川崎記念、東京大賞典、報知オールスターC、京浜盃、ニューイヤーCと8つのタイトルを独り占めした最強牝馬ロジータ。すでに16歳。母として初仔のシスターソノから始まってオースミサンデー(弥生賞A)、イブキガバメント(朝日杯CC)等を出し、カネツフルーヴは帝王賞馬に輝いた。さらに孫のレギュラーメンバーへと血のドラマは現在もつづいているが、今春のサンデーサイレンス牝駒をもって繁殖馬生活を終えることがほぼ決定しているという。「3歳の6月でしたか、今でも想い出します。ロジータが初めて馬場に入った日を。トモがカンガルーみたいにバネがあって、あの馬は何だと聞いてくる調教師さんもいました」とロジータの育て親である福島幸三郎調教師。「15戦のうち13走が重賞でしたね。トウケイグランディという男馬が大井にいていつもレースが一緒。トウケイグランディの後ろでレースをするように指示を出したんですが、相手も然るもの、逃げたり差したりいろんなレースをするわけ。それでもロジータは全部負かしました。どこからでもレースができる馬でしたから」。
ロジータに続く名牝、いや名馬が川崎から出現することを祈るばかりである。ロジータ
again…
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